メルマガ『新大学02』配信開始! 

○ライトテロル系批評メルマガ『新大学02』は2010年5月23日(日)に配信を開始いたします!

○電子版は下記からご購入いただけます
・文芸空間社購買部 http://matudairayamame.cart.fc2.com/(5月23日(日)販売開始)

○2010年5月23日(日)は、第十回文学フリマV-09文芸空間社ブースにて、メルマガ『新大学02』の紙版を販売いたします
・メルマガ『新大学02』は、紙版電子版ともに250円です

新大学02表紙2

○なお、メルマガ『新大学02』のコンテンツは、精選・再編集を経て批評誌『新文学03』に重複再掲載される予定ですので予めご了承くださいませ

★『新大学02』のトピックス(全80000字程度)

一、【はじめに】松平耕一

二、【座談会】中川康雄、古澤克大、北守、中西B、SK-44
「ニート×表現規制×南京大虐殺」(批評放送「『新大学01』学会」(2009年11月14日(土)放映)を編集・改題)(約19500字程度)

三、【座談会】ぺぺ長谷川、踏足いさみ、ひ。、中川康雄、似非原、松平耕一
「だめ連と動物化する二一世紀」(批評放送「あかねナイト」(2010年2月2日(火)放映)を編集・改題)(約20000字程度)

四、【座談会】赤木智弘×昼間たかし(聞き手 ひ。、中川康雄、似非原、松平耕一)
「ネットコミュニティの分散化」(批評放送「赤木智弘来る!」(2010年1月6日(火)放映)を編集・改題)(約6500字程度)

五、【評論】村上哲也
「笑いとメタファー、キャッチャーとピッチャー――徳井義実、後藤輝基「漫才コントをやりたい」(『ドリームマッチ2010』)について」(約4000字程度)

六、【小説】章
      「らぶげっちゅ。」(約7500字程度)

七、【評論】工藤伸一
 「デスハック・ソリューション~死と戯れ生を遣り過ごすグロテクスな方便」(約40500字程度)

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃一┃はじめに / 松平耕一
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

あなたには次のような記憶があるかもしれない。あなたは幼少のころのことを思い出す。あなたは養育者の庇護のもと、ぬくぬくと健やかに生きている。優しい愛情に包まれた穏やかな温かな世界だ。完全な完成した完結した、柔らかな世界である。時の流れはゆったりとしていて、あなたを害するものは何もない。あなたは世界であり、世界はあなたである。あなたは環境によって庇護され、適切な食事と十分な睡眠、何不自由ない住まいに暮らしている。
だが、ある日、あなたの親はあなたに呼びかける。「起きなさい、○○。学校に行く時間ですよ」。あなたは「学校」という言葉に注意を引き寄せられる。そして、あなたは、生まれて初めて学校へと向かう。あなたはそこで見知らぬ他人に出会う。そこには、あなたがそれまで決して見たことのない「存在」がいる。あなたは「存在」と目を合わせる。あなたはぎょっとする。そこであなたの人生には、分岐が訪れる。
「あなたA」は学校で初めて出会った見知らぬ「存在」と親和する。あなたAは、学校での生活に協調し適応する。あなたAは社会的規範をインストールされ、学業を修め、社会を生きていくために必要なコードを、共同主観として獲得する。体育会系の規律・訓練が繰り返されることで、あなたは上下関係を学び、他人との適切な調和を手に入れる。あなたAは学生生活を適度な長さで切り上げ、社会に就職する。社会のなかで順当な出世を行い、恋をし結婚をし家庭を持つ。これは一つの可能性である。だが、もう一つの世界に生きる「あなたB」には、違った人生が待ち受けている。
あなたBは、「起きなさい、○○。学校に行く時間ですよ」との養育者による呼びかけに応じ、学校へと初めて向かう。学校であなたBは、それまで知らなかった「存在」に出会う。あなたBは、その「存在」と馴れ合うことができない。あなたBにとって、学校は、ささくれだったものとして現れる。そこにいる他人の言葉は、あなたBに敵対する。あなたは他人の習俗が理解できない。あなたにとって他人の風習は、受け入れることができない異物である。あなたは「存在」が恐ろしくなる。あなたは手の平と足の裏に汗をかき、眩暈を起こす。あなたの身体はガタガタと震える。「起きなさい、○○。学校に行く時間ですよ」。朝、親はあなたへと呼びかけるが、あなたは熱のため起き上がることができない。あなたは学校を休みがちになる。「存在」はあなたを拒絶し、あなたは「存在」を拒絶する。あなたはやがて学校に行かなくなる。
あなたBにとっての、その後の世界はどのようなものとなるのだろう。二十歳のあなたB、三十歳のあなたB、五十歳のあなたB、老齢となり、死に際を迎えたあなたB。あなたBと世界との間の齟齬は、決して消えることがない。あなたBは、死へと至るまで孤独に孤高に戦い続ける。これはあなたの持つ、もう一つの可能性である。
あなたにとって主体とは何であろうか? あなたにとって他人とは何であろうか? あなたにとって社会とは何であろうか? あなたにとって責任とは何であろうか?

 ☆ ☆ ☆

メルマガ『新大学02』では三つの座談会と二つの評論、一つの小説をおさめた。中川康雄、古澤克大、北守、中西B、SK-44の参加した座談会、「ニート×表現規制×南京大虐殺」は、中川康雄がメルマガ『新大学01』に寄稿した「アナキズムと生態系の想像力」について話し合う批評会として始まっている。本座談会に「はてなサヨク」として知られる北守氏をお招きできたことで、座談会は激しい議論の応酬の場となった。ニートの話題に端を発しつつ、ネットにおける言論の状況へと場のテーマが移るや、中川康雄、古澤克大、北守は彼らの思想の政治観を巡り鋭い対立を見せる。ここでの中川は――本来の中川の思想はそこからはかなりの距離があるのだが――東浩紀による社会観を代弁している。古澤もまたポストモダニストの立場をとるが、「革命的非モテ同盟」の元書記長たる古澤は、南京大虐殺より美少女ゲームにこそ実感を覚える旨主張する。一方、北守はモダニストの立場から南京大虐殺への、日本人による応答責任を訴える。現代日本社会を生きる私たちにとって、「他者」とは、どのように立ち現れるのであろうか。
ぺぺ長谷川、踏足いさみ、ひ。、中川康雄、似非原、松平耕一による「だめ連と動物化する二一世紀」では、90年代に関東圏のオルタナティブ運動界隈から登場した「だめ連」を振り返る。現代のネット文化においては、2ちゃんねる発のVIP文化を始め、しばしば「ニート的な存在」が目立ったポジションをしめている。東浩紀なら「動物」と呼ぶであろうネット文化の担い手であるこれら「ニート」の実存はいかなるものなのか。「だめ連」メンバーが、就職せずに生きる道を探り、「だめ」であることをポジティブにとらえ活動を開始したときすでに、「動物化するポストモダン」は始まっていたと言えるかもしれない。人間は社会から全き疎外を受けても、幸福に生きていくことはできるものなのか。私たちが今「だめ連」について振り返りつつ考察し、ニートの実存と向き合うことは、現代の社会状況を再審し、昨今流通している批評というものの強度を根底的に洗い直すことへとつながりうる。
赤木智弘と昼間たかしの「ネットコミュニティの分散化」では、社会派若手知識人二人の息のあった掛け合いがパワフルである。「笑いとメタファー、キャッチャーとピッチャー――徳井義実、後藤輝基「漫才コントをやりたい」(『ドリームマッチ2010』)について」で、村上哲也はお笑いを論じ、「メタファー・言葉遊びによって生まれたパラレルワールドをすぐ壊すのではなく、そのパラレルワールドの中で泳ぐような」漫才の手法について取り上げる。村上の特異性は、異端でありつつも常にポップな軽みの失われない比喩の世界を、慎重に細密に畳みかけていくことにある。この論考は村上自身の批評理論を著したものであるが、その文体をもって理論を実践にうつしていることが、氏の文章に華やかな興趣をもたらしている。
工藤伸一は長編評論「デスハック・ソリューション~死と戯れ生を遣り過ごすグロテクスな方便」にて、「デスハック」なる概念を提示する。ネット業界を中心とした「仕事術」たる「ライフハック」とは異なり、工藤の提案する「デスハック」は、死やグロテスクなもの、日常において隠されたネガティブなものと、普段から親しみ向き合うことで、それらがいずれ実際に訪れたときへの解決策となるのではないかと考える。章の「らぶげっちゅ。」は生き生きとした艶やかな短編小説である。90年代、テレクラやポケベルは、年長男性と女子学生のn対nのコミュニケーションを可能にした。女子小学生「ミク」と、司法試験浪人をする27歳の男性「純」の恋の行方は……?

 ☆ ☆ ☆

私は私である。あなたはあなたである。私は私であって、あなたではない。そこには決して触れ合わない融け合わない境界がある。私たちはこの境界を見つめる。この亀裂は、家庭において会社において国家においてコミュニティにおいて、あらゆるところで断層をつくり出している。他者は、様々な場所で、様々なクラスにおいて立ち現れる。他者を生み出しているのは、私たちの内面なのか、それともその他者は、確固たる実在としてあるのか。
あなたBは学校に通えなくなった。あなたBは家庭に見放された。あなたBは入社試験に千社落ちた。あなたBは異性にもてなかった。あなたBはセクシュアリティに恵まれなかった。あなたBは不健康であり不細工である。あなたBを受け入れてくれるものは世界に誰一人いない。老衰の後の孤独死が待つだけである。
あなたBは世界に全的に疎外されている。あなたBは誰からも救済されない。誰からも同情されない。あなたBはもはや死ぬしかない。しかし、誰からもかえりみられない誰からも感謝されない誰にも気付かれない何の特徴もない無益なあなたBの人生の過程においてこそ、あなたは、全世界への責任を担い、遂行しているかもしれないのである。世界を革命するために!

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○次号、メルマガ『新大学03』は早ければ2010年夏に配信するかもしれません
遅ければ2011年に入ってからになります
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メールマガジン『新大学01』配信開始! 

このたび、文芸空間社では、メルマガ『新大学』を配信することになりました!
批評誌『新文学』の兄弟誌にあたるメールマガジンです
メルマガ『新大学01』は、一部250円になります(値下げしました。電子版100円です)

○文芸空間社購買部
http://matudairayamame.cart.fc2.com/

からご購入いただけますので、皆様ぜひお手にとってくださいませ!


○ご注文の流れ
ショッピングカートからご注文後、振込先口座番号と共に注文内容確認のメールをお送りします

○お支払方法

A 銀行振込は

・三菱東京UFJ銀行

で受け付けております
手数料はお客様負担となります

B 郵便振替・ゆうちょ送金・郵便振込

でもお支払いいただくことが可能です

☆『新大学01』のトピックス(全70000字程度)

一、【はじめに】松平耕一
「メルマガ『新大学』発刊宣言」

二、【座談会】藤田直哉、塚田憲史、シノハラユウキ、
                      杉田俊介、松平耕一
「限界フリーターがライトテロル渦巻く10年代をサバイブするレディオ
――『筑波批評2009夏』、『新文学02』、
        『社会は存在しない』について」(22000字程度)

三、【評論】辺見九郎
「決断主義からリベラル・アイロニズムへ
   ――ネットコミュニティの多元主義の変容――」(3500字程度)

四、【評論】工藤伸一
「萌えロティック・性くノフィリア
    ~アクトロイドは無料動画の夢をみるか?」(12000字程度)

五、【インタビュー】タニット、ぱぃろ
          (聞き手:松平耕一、翻訳・企画協力:白石昇)
「タイ国美少女ゲーム『Re Angel』スタッフインタビュー
  ――ノベルスゲームは国際社会に隆盛しゆくか」(10000字程度)

六、【評論】中川康雄
     「アナキズムと生態系の想像力」(6500字程度)

七、【小説】章
      「椅子」(14000字程度)

一┃【はじめに】 メルマガ『新大学』発刊宣言 / 松平耕一

 私たちはここにメルマガ『新大学』を創刊する。本誌はその名のとお
り新たな大学たらんとする批評メディアとして、不定期の配信を行う。
ゼロ年代において、しばしば理性の敗北が語られた。あいつぐ論壇誌の
廃刊にアカデミズムの機能の失効。理性を超える事態が生じ、十年昔日
の議論が生産なく繰り返される。

 理性は状況に対し、永遠に敗北し続ける。だが、踏みつけられ押し潰
され跡形もなく消し砕かれた理性は、繰り返し、アスファルトの割れ目
から芽吹くのである。永遠の壁のごとき状況と、無限に自発する理性。
二つの争いは、今、ネットカルチャーの上に、その姿を顕現させている
。ネットに自生した理性の塊を、ある種の「大学」にたとえることもで
きる。今、ネットを舞台とした「新大学の遍在化運動」が自発的に生じ
ている。新大学は世界の良識、世界の生徒会を自認し、無限の理性の肩
を持ち、これを拾い上げ、推し進める。

 新大学の遍在化を行うための運動体たるメルマガ『新大学』は、私が
編集を務め、すでに刊行している批評誌『新文学』と、その内容の多く
を同じくすることになるだろう。メルマガ『新大学』のコンテンツは、
再編集と選考を経たすえ、批評誌『新文学』に再掲載される。デジタル
コンテンツは紙媒体に対して、速報性が高く分量が詰め込める。メルマ
ガ『新大学』では、多くの寄り道や無駄なものを、あえて掲示すること
になるかもしれない。一方、紙媒体たる『新文学』は、全体としての一
覧性と一貫性が重視され、『新大学』より内容が切り詰められ、圧縮さ
れたものとなるはずだ。雑誌『新文学』はメルマガ『新大学』より一般
的なつくりになり、一方メルマガ『新大学』は専門的な内容を含むこと
になる。読者におかれては、どちらかだけを楽しんでいただいてもよい
だろう。

 文芸誌や漫画雑誌に、作家たちは連載を行う。原稿がたまったところ
で単行本が作られる。定期的に原稿の掲載される雑誌は、作家たちのペ
ースメーカーとして機能する。メルマガ『新大学』と、批評誌『新文学
』の関係性もこれと近いものとなる。同じコンテンツの別バージョンで
ある『新大学』と『新文学』は、二つで一つの兄弟である。それぞれの
メディアの特徴を生かしつつ、それぞれが展開していくことになる。ま
た、『新大学』は毎号、公開型の批評会を、ニコニコ生放送で配信した
形で行う。読者諸氏は、ぜひ、メルマガ『新大学』を読んだ上で、ニコ
ニコ生放送で配信される「『新大学』学会」をごらんになってほしい。
そして、ニコニコのコメントで「馬鹿」とか「死ね」とか書き込むとい
い。批判は、フィードバックして蓄積される。

 本誌の目的は、在野の批判精神の集積化である。ジャーナリズムと批
評の舞台は今、ネット上に移った。にも関わらず、そのことを未だ認識
できていない出版界・大学界には、制裁をなさねばならない。粉砕を否
定する思想は、結局のところ現状追認と諦めを自他に強いる奴隷精神に
ほかならない。『新大学』は、ネット上で始まった決起を拾い上げ、歴
史化する。ネットで活躍する論者たちを中心に、私たちが住む世界の状
況を歴史的、地理的かつ構造的に分析・批判し、世界の変革への戦略を
つくり出すことに寄与しうる、できる限り質の高い文章の掲載、論争の
場としてのメディアを制作する。執筆者・読者に呼びかけ知的交流を行
い、議論をさらに活性化させ、この世に広がる不公平を学術的に分析し
、反革命権力への文学的粉砕を執行する、新世界の生徒会をつくりあげ
る。

 私たちは永遠の敗北のなかに閉じ込められてある。私たちは、繰り返
し絶望の淵へと追いやられる。しかし、敗北を認め、宣言せぬ限り、理
性は必ず蘇る。すべての希望が費え去ったのち、それでも、箱の底には
統制的理念としての革命が残る。無限の理性は、生きてあるために、状
況の変革を要請する。真の革命は、常に今、この場において始まろうと
している。私たちのこの新たなプロジェクトに多くの方が参集するよう
ここに呼びかけるとともに、このプロジェクトに対して読者・執筆者の
方々の支援をお願いする。世界を革命するために!

 ☆ ☆ ☆

 『新大学01』では、三篇の評論と一つの座談会、一つのインタビュー
と一つの小説をご寄稿いただいた。『新文学03』ではネットカルチャー
論を扱う予定であるため、『新大学01』もネット論を中心におさめてい
る。
 辺見九郎氏の「決断主義からリベラル・アイロニズムへ――ネットコ
ミュニティの多元主義の変容――」は、美少女ゲームを専門とし、長く
ネットウォッチをしつつ自身、論争にも関わった、辺見氏によるネット
論である。社会科学的であるのみならず実存的でもある辺見氏の批評は
、「はてな」でのネット論争を扱ったものとして、小文ながらも白眉の
出来である。
 工藤伸一氏による「萌えロティック・性くノフィリア~アクトロイド
は無料動画の夢をみるか?」は、ネット上でのセクシュアリティを幅広
く取り上げている。複雑な形で、独自の進化を遂げているネット上のエ
ロスは、多くの男性がアプローチする、ほとんど、ネットの心臓部とも
いえる巨大なコンテンツであるが、未だ、批評によるメスが十分に切り
いれられていない。ネットにおけるエロ系サイトをどう考えるかという
ことは、今後、「萌え」についての考察を同伴しつつ、法規制の問題と
あわせて考えなければいけない、最重要トピックの一つである。エロス
はある側面においては人と人をつなぎ、ある側面においては人を傷つけ
る諸刃の剣である。国際的視点をもってネットカルチャーをとらえると
き、セクシャリティ分析は必然的に前面化せざるをえない。
 中川康雄「アナキズムと生態系の想像力」では、現代思想がストリー
ト系とオタクカルチャー系に分裂している現状を踏まえつつ、両者を架
橋した視点を導入しようとしている。双方への目配りのなせている知識
人が少ないことへの危機感は、論壇においても抱かれるべきだろう。
 座談会「限界フリーターがライトテロル渦巻く10年代をサバイブする
レディオ――『筑波批評2009夏』、『新文学02』、『社会は存在しない
』について」は、藤田直哉、塚田憲史、シノハラユウキ、杉田俊介、松
平耕一が参加した2009年8月8日のニコニコ生放送を文字起こししたもの
だ。ゼロ年代における最重要批評家の一人である杉田俊介氏にご参加い
ただけたのは望外の喜びであった。『ザモスキ』『筑波批評』『新文学
』というゼロアカ道場第四次関門落選組三チームが、ゼロアカ道場につ
いての感想を総括し、また、そこから離れた立場にある杉田氏が、三者
に対して警句を述べている貴重なコンテンツである。異様なムーブメン
トを巻き起こした「東浩紀のゼロアカ道場」について検討するのに、重
要な資料ともなっている。
 「タイ国美少女ゲーム『Re Angel』スタッフインタビュー――ノベ
ルスゲームは国際社会に隆盛しゆくか」では、日本ばりの美少女ゲーム
を開発中であるタイ国の同人ゲームスタッフに、制作にあたってのモチ
ーフをおうかがいした。「萌え」は国際的な美たりうるのか、そこには
何らかの障害も生じうるのか、アジア文化におけるネットカルチャー受
容はどのように進展しているのかといったことを検討するための情報と
して参考にされたい。
 章氏からは小説「椅子」をご寄稿いただいた。この小説はネット論か
らは無関係だが、女子高生の日常に落ちてくる不穏な凶兆の気配を味わ
って欲しい。
 『新大学01』は今後の展開の基軸となる重要なコンテンツが多く集ま
っている。読者諸氏におかれてはぜひ傾注していただきたい。

■ ■ ■

・次号『新大学02』配信は今冬の予定です
ぜひ今後ともご期待くださいませ!
プロフィール

松平耕一

Author:松平耕一
○twitter登録名:matudaira
○ツイッターまとめ:http://twilog.org/matudaira
○Facebook登録名:松平耕一

☆文芸空間社企画
◎批評放送
・批評放送は松平のプロデュースする動画配信企画です。ツイキャス http://twitcasting.tv/matudaira 、youtubeなどで配信されます
批評放送@USTREAM

○松平耕一・文芸空間社・批評放送へのカンパ振り込み先は
・三菱東京UFJ銀行の吉祥寺支店普通口座1896022 マツダイラ コウイチ 宛になります

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