自費出版大手新風舎倒産 

自費出版大手新風舎倒産

・自費出版大手、新風舎が破産した。そもそも、新風舎は講談社よりも年間書籍刊行数が多かったのだから、明らかにおかしかった。現代社会の象徴的なできごとだという気がする

・コミケであるとか、漫画における同人出版は比較的うまくいっているようにみえる。それに対し、新風舎の自費出版・共同出版はどのような欠陥を抱えていたのか。漫画という媒体に対し、活字での表現にはどのような弱みがあるのか

・ながらく、本を出せるのは、一握りの優秀な人間だけであった。「本を読む」という行為において、作者と読者が一対一で向き合うのが、読書という行為である。たとえば、ある作者の書いた本を、3000人の読者が読むとする。書くことと、読むこと。この非対称的な関係は、どのように評価できるのか

・ウェブの到来した現代社会において、はじめて、「だれでも物書きになれる時代」「だれでも表現者になれる時代」がやってきた。わあい

・出版界における一つの歴史的問題がここにはある。そして、同じ問題は、大学界にも内在している

・映画、テレビ、書籍、学校における教師等。「見られる」ことの集中される焦点がある。「見る―見られる」という関係性は、人間社会における基本的な行為であり、社会が存続する限り、なくなることはないだろう。「視点」の集中される地点に、「価値」や「商売」が生まれる。そして、商売となりうるほど、視点の集まるようなスポットは、以前より減少した、ということができるだろうか。純文学なら、村上春樹であるとか。学者の業界でも、売れるような書籍を出せる人は数人だけであろう。一部の有名人と、そうでない多数の人がいっそう分離していく

・一方で、ウェブにおける表現行為はかつてなかったほど活発化している。小規模のコミュニティで、「見る―見られる」という関係を作り出すこと。そのようなツールとして、ウェブは機能している。「見る―見られる」という関係を作り出す機会を、驚異的に広げたのがウェブである

・たとえば「スターリン批判」も、「見る―見られる」という関係に対する批判という面はあったのだろう。ウェブとは、68年革命的なツールである

・ブログ、ケータイ小説、匿名掲示板は、自費出版よりも、メディアとしてましなように感じられる。素人が「本を出したい」という欲望には、倒錯したフェティシズムが内在しているように感じられるからだ。一方、ウェブでの表現者は、足で稼いで、「言葉」への注目を集めようとしているようにみえる。おかしな文章、不快な表現は、単に無視される。「誰もが表現者になってもしょうがない」という面もあるかもしれないが、新風舎の倒産は、既存メディアに対し、ウェブが優位していく現象の、一つのメルクマール足りうるのだろうか

○「2ちゃんねる」の「【経済】新風舎、破産」より、いくつかレスを抽出しておく

14 名前:名無しさん@八周年[sage] 投稿日:2008/01/19(土) 20:28:18 ID:3g4AFoHJ0
ちょっと待って!俺の小説どうなるの!「あなたの才能を待ってる人たちがいる。
彼らのためにも是非出版しましょう」って言ってくれたじゃないですか!

31 名前:名無しさん@八周年[] 投稿日:2008/01/19(土) 20:45:08 ID:Pn8p4mv00
会社の名前だけは知っていたが、
ボッタクリでもしない限り儲からんシステムだとは思う。

ま、ブログやケータイ小説に負けたんだな。

34 名前:名無しさん@八周年[] 投稿日:2008/01/19(土) 20:47:37 ID:u77MTTG5O
>>28
書店に並ぶことやテレビに映ることの価値が暴落してるんだよ。
既存メディアの冬の時代さ。

39 名前:名無しさん@八周年[] 投稿日:2008/01/19(土) 20:51:18 ID:u77MTTG5O
みんなブログ書いたり2chで長文持論展開したり、自作作品を
youtubeやニコニコ動画にアップしたりで満足してる。

出版に対するニーズなんて無い!!

48 名前:名無しさん@八周年[] 投稿日:2008/01/19(土) 21:01:42 ID:u77MTTG5O
>>42
本や新聞やテレビ等既存メディアのニーズは全く無いわけじゃないと
思うけど、減ることは確実だと思う。問題は、リストラをして
身の丈に合った経営を模索すべき時期が来ているのにその気配が
既存メディアには見られないこと。今までの社員数、給与を維持したままの
経営はできない。そんなときにリストラをせず住専の如く国に泣き付いたら
さらに国民(消費者)の気持ちは離れて行く。

ま、既に手遅れだと思うけどね。

53 名前:名無しさん@八周年[] 投稿日:2008/01/19(土) 21:04:23 ID:EkSdXCF90
>>48 新風舎は普通の意味での出版社でなく、夢を売るサービス業。
占いや宗教に近い存在だったから、新聞やテレビの役割が小さくなってきた、
というような話とは別だと思うけど。

59 名前:名無しさん@八周年[] 投稿日:2008/01/19(土) 21:10:18 ID:u77MTTG5O
>>53
確かに、ちょっとズレていたとは思う。

でも、「夢」の価値が昔と比べたら安いんだろうと思う。
本を出すことの喜びが無い。発表することの敷居が非常に低くなっているからね。

既存メディアの権威低下は、直接は関係無いけど無視できない
因果だと思うよ。

89 名前:名無しさん@八周年[] 投稿日:2008/01/19(土) 21:42:20 ID:zYV5wvsi0
>>83
芥川賞受賞は野球で言うと甲子園優勝ぐらいのレベル
数ある新人賞の受賞者100人のうち、
5年後に自分の本を出版してるのは2,3人、
本は出せないまでも執筆活動でお金を貰っているのは3,4人
あとは全部消える、という世界らしいからね

437 名前:名無しさん@八周年[] 投稿日:2008/01/21(月) 20:44:32 ID:uraAj0GIO
これだけの状態でも、文芸社は潰れないということは、文芸社なら訴えたら金を返す力があるってことかな?

446 名前:名無しさん@八周年[] 投稿日:2008/01/21(月) 23:51:07 ID:V79Y8CWd0
>>437

ちょっと計算してみたよ。
新風舎の流通在庫 6,000,000冊
1冊の平均単価  1,000円

●当初予定の定価4割で著者が買い取らされた場合の総額
1,000円×6,000,000冊×0.4=24億円

#20億円の負債が消えて、おまけに4億もうかります。

●今回修正された定価2割で完売した場合の売り上げ額
1,000円×6,000,000冊×0.2=12億円

#負債は約6割減の8億円にまで圧縮できます。

【付録】900人の著者の仕掛り中の損益計算

前受け金 1,000,000円×900人=9億円
製作実費 380,000円×900件=3億4,000万円
粗利益  9億円ー3億4,000万円=5億6,000万円

∴8億円ー5億6,000万円=たった2億4,000万円の赤字

倒産してもあんまり痛まないのではないのかな?

448 名前:名無しさん@八周年[] 投稿日:2008/01/22(火) 00:05:55 ID:qhjUo5uZ0
失礼した。編集者の経費を計上していなかった。

新風舎程度の書籍なら、1人の編集が月に20冊はこなせる。
900件÷20冊=延45人の編集マンパワーで1月間で処理可。

新風舎で働く編集者の報酬の相場 200.000円/月
200.000円×45人=900,000,000円
900件の仕掛り中案件は、900万円の人件費で処理できる。

実に、安いもんです。

449 名前:名無しさん@八周年[] 投稿日:2008/01/22(火) 00:10:51 ID:aEsLYZmH0
20冊こなせねえよ

451 名前:名無しさん@八周年[] 投稿日:2008/01/22(火) 00:17:17 ID:qhjUo5uZ0
>>449
業界の奴隷編集者なら、楽々こなせるって。
ただし最低限の校正しかしない流し込みだし、
その金額でカバーデザインもするわけだよ。

∵濡れ手にアワのやっつけ仕事だってことね。

455 名前:名無しさん@八周年[] 投稿日:2008/01/22(火) 00:31:45 ID:bGiORXXA0
1週に1冊、本を作っている編集者を知っているが、
尋常な仕事量じゃないよ。

457 名前:名無しさん@八周年[] 投稿日:2008/01/22(火) 00:35:01 ID:Zr5q49Fv0
#敗戦処理の短期決戦のやっつけ仕事であるのが前提
#編集者にまだ多少の良心と技量が残っている場合
#役員・出版プロデューサー等の間接部門の給与無視
#校正は誤字訂正程度、1回のみ(本来の新風舎品質)

ってことだけどさ。

464 名前:名無しさん@八周年[sage] 投稿日:2008/01/22(火) 00:49:24 ID:/cTLGmd40
>>449,451
全盛期の350人体制の時は「1人当たり、週に10冊」だったよw
一番多い人で月に100冊。例の樋口君ね。

488 名前:名無しさん@八周年[] 投稿日:2008/01/22(火) 03:12:01 ID:rYk71wuE0
自称被害者は馬鹿ばかりだし
商業出版に対する下らない幻想を打ち壊し
ネット配信や同人出版の方が数段まともだと証明してくれたわけだから
力んで責めるような話ではない


[ 2008/01/22 14:54 ] .雑談 出版 | TB(0) | CM(2) | このエントリーを含むはてなブックマーク| |

単行本 

作家でごはんの「文芸新人賞伝言板

ここで、小説についてのであろうけれども、出版社への「持ち込み」についてアドバイスしている方がいらっしゃる

そのコメントの書きこみ手は、大手出版社から企画出版で本を12冊、出したことがあるとのこと
重版がかかるくらい売れた本もあったのに、「3冊続けて売れない本を書いてしまった結果、出版社側から、いわば「戦力外通知」のようなものを出され」てしまい、その出版社では本が出せなくなってしまった、と
本を2、3冊だけ出して消えていく人も多いらしい

「初めて電話して持ち込みの依頼をすると、「プロの方ですか?」と訊かれます。「はい」と答えてペンネームを言うと、「ああ、知っています」ということで、そこでようやく持ち込みの許可をいただけます」

「編集者さん達は非常にご多忙です。あんな生活を送っていたら過労死しちゃうよ、ってなくらい、本当にお忙しそうです。そんな中で、通常の業務外の「持ち込み原稿」を読む時間をどれだけ取れるのか……素人の方で、編集部に持ち込みをすればいいや、と気楽に考えておいでの方は、一度よく考えてみてください」

とのこと
素人では編集者さんにアプローチすることもままならないみたい
厳しそうな世界だ
単行本って、どうやったら出せるのでしょうかね


[ 2007/09/04 22:17 ] .雑談 出版 | TB(0) | CM(0) | このエントリーを含むはてなブックマーク| |

山口文憲『読ませる技術』 

読ませる技術 読ませる技術
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エッセイ・コラムを書くときのポイントは、本書によると、次のよう。

・うまく書けそうもないことを書いてはいけない
・自分が書きたいことを書くな、ひとが読みたいことを書け
・誰かが書いていることは書かなくてよい
・身近なことを書く
・「ある、ある、へー」、まず常識的な話、共感を誘う話から初め、その次に、読者の知らない、感心させるような話をせよ

はい。
その通りですね。
難しいです。
 


[ 2007/07/14 10:30 ] .雑談 出版 | TB(0) | CM(1) | このエントリーを含むはてなブックマーク| |

作家って稼げるの? 

稼ぐ作家になるための裏技Q&A174 稼ぐ作家になるための裏技Q&A174
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作家になりたいという夢を青少年期に抱いたことはあるだろうか。
ぼくもなくはない。
若桜木虔の『稼ぐ作家になるための裏技Q&A174』は「作家になるための裏技」とタイトルにある。
しかし、本書に盛り込まれた様々なネタは、作家への「裏」道というより、これこそ「本道」なのではないかと思わせる、リアリティに満ちている。


[ 2007/06/07 16:38 ] .雑談 出版 | TB(0) | CM(0) | このエントリーを含むはてなブックマーク| |

コンピューターによる一括校正はいかが? 

出版のためのテキスト実践技法 (編集篇) 出版のためのテキスト実践技法 (編集篇)
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西谷能英『出版のためのテキスト実践技法[編集篇]』を読む。

『出版のためのテキスト実践技法[執筆篇]』との姉妹図書。

こちらの、「編集篇」は編集者向けで、「執筆篇」は著作者のためのもの。


[ 2007/06/06 22:53 ] .雑談 出版 | TB(0) | CM(0) | このエントリーを含むはてなブックマーク| |

文芸作品執筆における表記の統一 

出版のためのテキスト実践技法 (執筆篇) 出版のためのテキスト実践技法 (執筆篇)
西谷 能英 (2001/04)
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Web文芸誌を制作するからには、校正の基準を設けなければいけない。
ということで『出版のためのテキスト実践技法 (執筆篇)』に目を通す。


[ 2007/06/04 22:10 ] .雑談 出版 | TB(0) | CM(0) | このエントリーを含むはてなブックマーク| |

桜井秀勲『イロハからわかる編集者入門』 

イロハからわかる編集者入門―今日からすぐ役に立つ基礎の基礎 イロハからわかる編集者入門―今日からすぐ役に立つ基礎の基礎
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桜井秀勲『イロハからわかる編集者入門―今日からすぐ役に立つ基礎の基礎』を読む。
「女性自身」「微笑」編集長を歴任した桜井秀勲による編集者入門書。
エッセイ風のやさしい語り口で、学生向きに、業界の全体的な見取り図を提示してくれているらしい。
文章はシンプルだが題材の設定において視野が広く、バランスが良くて危なげない。



[ 2007/05/30 07:47 ] .雑談 出版 | TB(1) | CM(0) | このエントリーを含むはてなブックマーク| |
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