第106回文學界新人賞選考委員 

2008年から文學界新人賞の選考委員が替わるという話を耳に入れ、ちょっと気になった

2007年まで浅田彰、川上弘美、島田雅彦、辻原登、松浦寿輝であると
2008年から角田光代、花村萬月、松浦理英子、松浦寿輝、吉田修一になると

文學界新人賞は芥川賞と同じ版元、文藝春秋であり、芥川賞につながりやすいともいう

浅田彰と島田雅彦、川上弘美が抜ける
吉田修一、角田光代、花村萬月、松浦理英子が入る、と

器用さはあり、楽しめる作品を書く人たちだとは思う
しかし、思索的な想像力の点で不満がある
突き抜けたものを感じない
まあ、もうちょいきちんとチェックしてみようとは思うが

・選考委員をフレキシブルに替えたいのだろう
・政治性が希薄で、文芸批評への意識が薄そう
・資本主義的に正しそう
・2009年という先々のことを決めるのは、一応、選考者への配慮なのだろう

などといったことが、あるのだろうか

新人賞の問題、いくつか

・今は未曾有の出版不況にある
・憧れの対象として文学賞はそれなりに人気があり、作家志望者による応募作はとても多い
・2005年に、野間文芸新人賞の選考委員の急遽交代がなされ、笙野頼子が講談社にキレたことがある
・Webでの文章表現が爆発的に増えた
・口コミから売れる作品、片山恭一「世界の中心で、愛をさけぶ」、ケータイ小説などとても多くなった
・文学的権威によるジャッジに信頼がなくなった
・書店員の投票で決まる「本屋大賞」や、インターネットでの読者投票による新人賞などが創られるようになった
・若年層に新人賞受賞させ、話題性で短期的に多く売る手法が使われることがある
・一編の作品だけが売れ、新人を育てることなく使い捨てしてはいないか

作家は一日にして成るものではない
文芸誌の雇う選考委員と出版社の編集者による作家志望者の選別
新人賞受賞作家への、編集者による規律/訓練
二つを積み重ねて作家を育てる
出版社で抱え込み、生涯の面倒をみて雇うと
そういう時代が続いてきた
(いつからいつまでなのか、データを知りたい)
しかし、昨今、その体制は資本主義による捌きを受け、実質的に崩壊し始めている
読者の側も、それを後押ししている
といったことがあるのだろうか

Webでいくらでも表現の発信ができるしね
ブログやSNSでの文章交換に、規律/訓練はいらない、といえるのか
2ちゃんねるには自然に発生した規律/訓練のシステムがありそうだ
そしてそもそも、文芸の世界に規律/訓練は必要なのか
もういらない! という時代なのか
もしも必要だとしたら、それはやはり、出版社が行なうものなのか

ここで「Web文芸」の登場なのだ!
といえるのか、いえないのか
分かりませんが
無料で、「Web文芸」の規律/訓練に耐えるやつがいるのかどうか
出版社での規律/訓練には耐えるけど、Webでの規律/訓練はお金が儲からないからいやだ
という人はいそう

しかし、出版社にいけばなんとかなる、という考えで正しいのか
Webでやるより、意味があるのかな

近年作家志望者は相当数いると
そして、応募者の側としては文芸誌で新人賞を取ればなんとかなるように見えるのだが
そうは問屋が卸さない
出版事情は悪化の一途をたどる
新人賞が取れたとしても、その後の展開は

 ない

職業作家になどなれるものではない
という悲劇的状況があるのでしょうか
ないのでしょうか
どうなのでしょうか
知りませんけれども

そこで、どうWebを利用するかという話

参考資料
ウィキペディア「文學界新人賞」
本よみうり堂 YOMIURI ONLINE(読売新聞)「快挙?危機? 新人文学賞 超若年化」
本よみうり堂 YOMIURI ONLINE(読売新聞) 「「新人賞」を考える3 独自色薄れた純文学系」
本よみうり堂「「新人賞」を考える4YOMIURI ONLINE(読売新聞)「「地方受賞」 年齢層幅広く」
スポンサーサイト

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

松平耕一

Author:松平耕一
○twitter登録名:matudaira
○ツイッターまとめ:http://twilog.org/matudaira
○Facebook登録名:松平耕一

☆文芸空間社企画
◎批評放送
・批評放送は松平のプロデュースする動画配信企画です。ツイキャス http://twitcasting.tv/matudaira 、youtubeなどで配信されます
批評放送@USTREAM

○松平耕一・文芸空間社・批評放送へのカンパ振り込み先は
・三菱東京UFJ銀行の吉祥寺支店普通口座1896022 マツダイラ コウイチ 宛になります

管理者ページ

FC2カウンター
ツイッター@matudaira
カレンダー
03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
全記事(数)表示
全タイトルを表示
カテゴリー


  1. 無料アクセス解析
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。