「Web文芸」に小説の投稿が二編ありました! 

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ありがとうございます!

さりなさんの「晩夏素描」です

田園に囲まれた片田舎なのでしょうか
自然の描写という題材、レトリックのきかせ方、ともに渋みがあります
夏の日の一風景が、古風な和文を用いて写生され、台風の通り過ぎたのちの清涼感を際立てています
さりなさんの長い作品も読んでみたいです
掌編ながらも、今後の可能性が期待されます

有沢風子さんの「セラミック」です

若い女性が歯の損失の違和に悩む話で、リアリティがあります
「歯」とはそもそも、人間の身体中でもっとも「硬いもの」であり、ある種の「石」に近いものであり、「生体的なもの」でなく、若干、「物質的なもの」です
半ばは身体であり、半ばは物質であり、であればこそ、「人間」と「人間ならざるもの」の境界に位置するものだといえそうです
そして、「歯が抜ける」「歯が壊れる」とは人間の、「部分的な死」がイメージされそうです
一度抜かれた歯や神経は、二度と戻っては来ません
確かに、銀歯や差し歯等で欠損した歯を補うことはできます
「借り物の歯」は、日常生活においてそれほど意識化されません
しかし、ふとした折節に、決して帰ってくることのない「喪失」というものを、そこに見出しそうです
自分の歯が、ぼろぼろと抜け落ちる夢は、悪夢の一類型としてあります
無意識から来たる、「死」の託宣なのでしょう
本編の中の、差し歯をタコスごと噛み砕いてしまうエピソードには恐怖を感じます
ある女性が日常生活の中で直面した「歯」という違和
その一焦点の展開を3000字という字数の中で、上手にまとめあげている佳作だといえそうです
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