「ヱヴァンゲリオン新劇場版:序」主題曲 

Beautiful World / Kiss & CryBeautiful World / Kiss & Cry
(2007/08/29)
宇多田ヒカル

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「ヱヴァンゲリオン新劇場版:序」の主題曲「Beautiful World」は宇多田ヒカルが歌っている
作詞も宇多田
歌詞はこちら

エヴァに合っているとかいないとかで、賛否両論
アニメ版の「残酷な天使のテーゼ」
旧劇場版の「魂のルフラン」は、ともに名曲として名高い

宇多田の「Beautiful World」は、まあ、いつもの宇多田節である
それなりにいい曲だとは思うが、過去の宇多田の歌のツギハギのようでもある
これのどこがエヴァなんじゃい?
と、初めて聴いた人が思うのは当然であろう

「もしも願い一つだけ叶うなら
君の側で眠らせて
どんな場所でもいいよ
Beautiful world
迷わず君だけを見つめている」

サビのこのあたり
女性視点からの恋の歌である
この歌詞の内容など、これまでのエヴァのイメージからすると、まったくチグハグだ

なんでなんでしょ

一つには、「残酷な天使のテーゼ」も「魂のルフラン」も、エセ神話的というか、エセ宗教的というか、いわゆるセカイ系的イメージが強い
アニメ的、オタク的
「残酷な天使のように 少年よ神話になれ」ですから
相当ヤバイ歌である
ある種、電波系
それを堂々とやっちゃえる時代であったのだろうけれども

宇多田の曲は、それよりはるかに日常生活に近い
幾分か、セカイ系的なことはイメージされているようだが
彼女は、ソフトなマニアといった風に、エヴァに接しているみたい

……漫画の世界を夢見る、新聞は嫌い、自分は好きじゃない

歌詞にはそんなもやもやが表明されている
ヒーロー・ヒロインに対して、リアリズムの視点で接している

そもそも、エヴァンゲリオンの恋愛観も特徴的
基本的に男性視点の物語であった
シンジにとって、異性は遠くにあった
セックスの不可能性が、エヴァの主題ではなかったか
まともな性愛が提示されていないのである
レイプ風

宇多田の歌は、女性の側からのシンジへのアプローチとなっているようであり、その点でイロニカルである
また、宇多田はセカイ系の人というより、実際に世界で活躍しえているわけだし
二重に皮肉な感じはする

「ヱヴァンゲリオン新劇場版:序」での、旧作からのもっとも大きな変更点は、この曲の採用にありそう
次回作には宇多田が登場するという噂だし
大きな分岐点があることでしょう


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