北田暁大『嗤う日本の「ナショナリズム」』 

嗤う日本の「ナショナリズム」 (NHKブックス)嗤う日本の「ナショナリズム」 (NHKブックス)
(2005/02)
北田 暁大

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Amazon.co.jp ランキング: 本で105,373位

アマゾンレヴュー、2ちゃんねるでボロクソに言われている
70年代から2000年までを、サブカル中心に扱いメディア論を展開
10年につき数個の対象を取り上げ、自分の思想に合うようにツギハギ
ある種の私小説?(2ちゃんねるより)
とはいえ、そこらへんにある文芸評論よりマシなのかな
人々は「ゾンビ化」している、と(すがさんのパクリですね)
北田の論、マルクス主義的な回路で、「ゾンビ化」から抜け出せる方策を提示してくれるのならすごいと思うのだが
さすがに無理か
結果として、リベラリストが、共同体主義をなげくお話になっていそうだ
〈真の人間/ゾンビ〉
〈真の人間/動物〉
こういう二項的な問題設定は、批評の王道
現代の人間は、「真の人間」でない、こんなふうにダメなのだ、とやっていくわけ
〈声/文字〉という対立があり、「文字」の側に属する学者が、「声」の側に属する社会状況を批判することで優位を感じる、という構造があるのじゃないかと疑う

たとえば、〈真の人間(自然)/現代の人間〉という二項対立で社会批判を行うのがルソーの『人間不平等起源論』のやり方であった

まとめ方、編集がうまい
マルクス主義にちょっと憧れがありつつ、諦めて、物分かりの良いリベラリストになっちゃった、みたいな人
ナショナリズムを憂えてみせている
しかし、本書のナショナリズム批判は表立ったものでなく、普通の読者が読んでも、ナショナリズムが批判されていることにほとんど気づけない
そういった意味では、タイトルと内容に齟齬がある失敗作
中途半端
文体が紳士的
論じるのに使いやすい概念をたくさんちりばめていて、おしゃれな感じ
東浩紀・桜坂洋の『キャラクターズ』では、ラストで朝日新聞社を燃やし、北田暁大と香山リカが死に、ひろゆきを殺しに行く、という終わり方
この筋は、『嗤う日本の「ナショナリズム」』とも対応しているみたい
朝日をからかうことは、2チャンネル的共同体にとって必要なんだ、みたいな話がある
それゆえ、『嗤う日本の「ナショナリズム」』の観点からみれば、『キャラクターズ』は共同体批判の書として受け止めることもできそうだ
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