仲正昌樹 『集中講義!日本の現代思想―ポストモダンとは何だったのか』  

集中講義!日本の現代思想―ポストモダンとは何だったのか (NHKブックス)集中講義!日本の現代思想―ポストモダンとは何だったのか (NHKブックス)
(2006/11)
仲正 昌樹

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この人、ずいぶん、本を出しまくっている
売れているようですね
仲正の勤める金沢大学には新左翼系の学生がいるらしいが、そういった運動家たちへの意識があるのでしょうか
元統一教会員で童貞だとか(2ちゃんねる情報)
統一教会と新左翼って、いる人の層が似ていて、ライバル風なイメージがあるな……
エキセントリックでファナティック、勢いがある罵倒系の批評
あらっぽい
哲学に詳しいのか疑わしい
いきなりマルクス主義の解説から入るところがかなりどぎつい

○二項対立
マルクス主義は「二項対立」にとらわれていた
構造主義・ポスト構造主義は二項対立とは異なった思考の枠組みを目指した、と述べている
半分くらいは分かるけれども、厳密にはよく分からない
「二項」の問題を俎上に載せるなら、面倒な手続きがいりそう
ヘーゲルへの言及は必要ないのか
政治思想史には詳しそうだが、哲学についての勉強は甘そう
広く浅く

○日本の戦後マルクス主義
イタリア共産党書記長トリアッティの構造改革路線の原点はグラムシのヘゲモニー論にあり、「市民社会」内部で知的ヘゲモニーを獲得し、革命への足がかりを作る戦略論としての「陣地戦」があり、「有機的知識人」が中心となり市民間で、漸進的に合意を形成していこうとするものである
しかし、新左翼はこのような共産党、社会党協会派のヘゲモニー論を「市民派」とみなし、「反革命」と規定した

○参考資料
・革共同には本書では触れず
・和辻哲郎『国民統合の象徴』
・丸山眞男
・吉本隆明『擬制の終焉』『自立の思想的拠点』『抒情の論理』『ハイ・イメージ論』
・廣松渉『世界の共同主観的存在構造』『事的世界観への前哨』『存在と意味』
疎外……人間の類的本質は「労働」であるが、労働生産物としての商品が労働者に対して疎遠なもの、他人のものとして現れてくること
物象化……物としての商品自体に交換価値が実態的な属性として含まれているわけではないのにも関わらず、交換価値を物としての商品の属性と取り違え、物が人間を支配しているかのように見えてくること
廣松は〈主体/客体〉という二項のうち片方を本質視して他方を派生物とみなす実体論的な議論の欠陥を認知し、関係論的な見方を提示……(?)

・ベンヤミン『パサージュ論』
・ボードリヤール『物の体系』『記号の経済学批判』『生産の鏡』『象徴交換と死』
・田中康夫『なんとなく、クリスタル』
・サルトルの実存主義的マルクス主義
・レヴィ=ストロース、フーコー『狂気の歴史』『臨床医学の誕生』『精神疾患と心理学』
・デリダ、ドゥルーズ、ガタリ、クリスティヴァについて
・栗本慎一郎『幻想としての経済』『パンツをはいたサル』
・西部邁『大衆への反逆』『生まじめな戯れ』
・浅田彰、柄谷行人
・ニューアカの作法とは、〈アカデミックな叙述/非アカデミックな叙述〉の融合である
・山口昌男『文化と両義性』『知の遠近法』
・大澤真幸『行為の代数学』『資本主義のパラドックス』
・『現代思想』『前夜』『at』『世界』『論座』
・現代思想とは、疎外論的な「新左翼」をさらに先鋭化した「新・新左翼」のことだった(……?)
・宮台真司『亜細亜主義の顛末に学べ』
・高橋哲哉、姜尚中は水戸黄門

仲正昌樹『現代思想入門 グローバル時代の「思想地図」はこうなっている!』『「自由」は定義できるか』
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>マルクス主義は「二項対立」にとらわれていた
>構造主義・ポスト構造主義は二項対立とは異なった思考の枠組みを目指した、と述べている
>半分くらいは分かるけれども、厳密にはよく分からない

講談社学術文庫 柄谷行人著「マルクスその可能性の中心」p38より
「むしろ疑うべきなのは「体系」であり「構造」である。たとえ貨幣を一商品として非中心化したとしても、なお中心は「体系」そのものに残っている。
(略)
構造主義は、それゆえに、シニフィアンとシニフィエ、あるいは、文化と自然といった二分法に閉じ込められる。」

>「二項」の問題を俎上に載せるなら、面倒な手続きがいりそう
>ヘーゲルへの言及は必要ないのか

ヘーゲルとマルクスの関係についてもこの本に詳しく載っています。
[ 2007/09/28 00:36 ] 木棚 [ 編集 ]
>・現代思想とは、疎外論的な「新左翼」をさらに先鋭化した「新・新左翼」のことだった(……?)

柄谷行人著「マルクスその可能性の中心」第五章1参照。

経済決定論・生産力理論に傾斜したマルクス主義=スターリニズムとして実現される=左翼。
        ↓
マルクスの「経済学・哲学草稿」発見される。疎外論(廣松渉)を重視した前期マルクスの発見=新左翼=ヒューマニズム=サルトルの実存主義。
        ↓
ブルジョア的ヒューマニズムに対する反人間学的な後期マルクス=構造主義=アルチュセール「マルクスのために」「資本論を読む」=新・新左翼=構造主義・ポスト構造主義=ニューアカデミニズム=雑誌「現代思想」
[ 2007/09/28 00:48 ] 木棚 [ 編集 ]
>廣松は〈主体/客体〉という二項のうち片方を本質視して他方を派生物とみなす実体論的な議論の欠陥を認知し、関係論的な見方を提示……(?)

「関係論的な見方を提示」=構造主義的な見方を提示していた=実存主義全盛だった時代に、人より早く最先端の思想(構造主義)にも目配せをしていた。ということだと思います。
[ 2007/09/28 19:43 ] 木棚 [ 編集 ]
人の思考回路 人の人生 教育と影響
洗脳~マインドコントロール~
マルクスの本 少し 読んだ事あります。
ためになる と思いました。
日本では 一部の方が 共産主義を ひどく嫌うかナァ。共産主義とは 結局 なんだろう? 日本の共産党は 赤旗新聞だから 赤だとか 言われるのかナァ?
田中康夫 プログで 検索中です
なんとなくクリスタル 流行りましたねまだ私は 読んでいません。田中康夫さんの 講演会を ある学園祭で 聴いたことあります。ちょうど 長野の県知事に なるぐらいの時期かなぁ?よく思いだせない。
超満員でした。(その教室は 後ろの方だと声しか 聞けない状態 廊下に あふれるぐらいの人)小説家研究会(名前検討中
[ 2012/10/06 10:53 ] 村石太&科学者&医者&法律家&警察&哲学者 [ 編集 ]
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