デリダ『滞留』 

滞留 (ポイエーシス叢書 (45))滞留 (ポイエーシス叢書 (45))
(2000/11)
郷原 佳以、ジャック・デリダ

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○「死」と「文字」の関係についてテーマとする
二次大戦中に死にかけた体験を、戦後何十年も経過してから懐古したブランショの小文を題材として論じる
ハイデガーやキルケゴールの死の哲学とも縁が深いのだろう
もっとも、ハイデガーやキルケゴールなどは、「これから死に向かう」というイメージが強い
しかし、本書の場合は、「戦後五十年たって今、戦争を思い出しょう」、みたいなそういうところがありそう
昔、「死」にかけた体験をふたたび反芻しましょう
この点、現代的である

超越論的仮象である「死」というものへ、言語と文字はどう接近するのか
フロイトが『快感原則の彼岸』で扱っているような、「反復強迫」とも関係があるのか?
本書ではフロイトにはまったく言及されていないけれども

非常に詩的
デリダは超越論的仮象をしばしば題材として扱い、宗教的
宗教を、文学の形でやりなおしている
しかし、土臭いドストエフスキーなどとは別の道を通り、もっと美として洗練されている
文学の力により、前世代において失効した宗教を代行しているのだろう

『滞留』はお葬式で、お経の代りにでも読んでほしい

p.54・「瞬間」という言葉を文字にするときには、虚偽が含まれる
・「私」は唯一であり、代替不可能なものであるが、この唯一性の先端に「瞬間」がある・生とは死につつある滞留である

○チェック
とりあえず、ブランショを読まなければ始まらないよう
デリダ『アポリア』『法の力』『シボレート』
ハイデガー『存在と時間』第一部第二篇第一章・第二章
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