『述 1―近畿大学国際人文科学研究所紀要 (1)』 

述 1―近畿大学国際人文科学研究所紀要 (1)述 1―近畿大学国際人文科学研究所紀要 (1)
(2007/03)
近畿大学国際人文科学研究所

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『述 1―近畿大学国際人文科学研究所紀要 (1)』

1,995円で年一回発行とのこと
1000部刷ったという噂を聞く

商業ラインに載せていることがすごい
普通に面白い
ぼくのような一般人でも楽しんで読める紀要なんて、他にないだろう
革命的な紀要だ

誤字は多い

■目次
特集 国家論
画家というタブロー--マネ『マクシミリアンの処刑』をめぐって  岡崎乾二郎
プラトン『国家』を読む  岡崎乾二郎
政治的共同体  マックス・ヴェーバー(訳と解題 紺野馨)
なぜアメリカ人を殺さねばならないのか--1998年のアルカイーダのファトワー分析  保坂修司
国家とアンペイド・ワーク  大越愛子
長き革命--毛沢東の社会主義  韓毓流(訳と解説 阿部幹雄)
ヘゲモンの生誕--六〇年代初頭の知識人界と「国家論」への道  すが秀実
藤原正彦『国家の品格』書評  渡部直己
柄谷行人『世界共和国へ』書評  池田雄一
井田良『刑法総論の理論構造』書評  青木純一

文芸批評批判序説  中島一夫
リアリズムという「信仰」--ゴダール『映画史』をめぐって  石川義正

◎すが秀実「ヘゲモンの生誕--六〇年代初頭の知識人界と「国家論」への道」に関するメモ

・現代運動家論
・武井照夫と吉本隆明を中心に

吉本隆明の仕事はまずは丸山真男批判から始まる
そして、60年代前半は、武井照夫・黒田寛一との論争がなされる

武井、黒田が知識人界のメインストリームから撤退したからといって、彼らが「敗北」したわけではない(→そうなんですか)
吉本はその後、国家論をなす立場へと向かい、六〇年代から七〇年代にかけて「国家論ブーム」が起こる

六〇年から六一年にかけてのころ、吉本と武井が協働する可能性があった
吉本による六一年の「試行」創刊は、もとは運動実行の目的があったのではないか

六〇年代初頭、共産党の知的ヘゲモニーが低落する
スターリン批判の衝撃を受容して、共産党に対立する組織、ブントが五八年に結成される
武井はこれに決定的な役割を担っていた
「武井自身は学生層と労働者階級との連携というマルクス主義的基本を手放そうとしなかった。しかし、ブントは武井理論から出発して、学生による「党」の建設、吉本的に言えば「知識人の自立」へと至ったと言える」」

吉本は、多くの人にとっての「パン」を確保しなければいけない現実というものに当初から注意しており、「知識人の革命性の担保である自由浮動的性格の脆さこそ、まず指摘されねばならないものだったのである」

丸山真男に象徴される大学教員は、「パン」の問題を隠蔽して革命的・進歩的であるかのように振る舞う点で、いかがわしいというのが、吉本の一貫した主張である
『共同幻想論』はパンと国家との関係を問うている
「聖職者とは自ら現世の繋留地を放棄した者の意であり、そのことで「神」の視点を我がものにすることを許されている」「そして、同様の存在であるからこそ、知識人は革命的でありうるのだ。近代の「知識人」とは中世の「聖職者」の世俗化だとされる。古典的な知識人概念は、すべて、このような「疎外」の刻印を帯びている」
「現世では、文学のみが市場をとおして「パン」の問題を解決し、自由浮動性を保障してくれるように見える」「このような意味においてのみ、文学は「国家」に対して自立的な領域と見なされることになる」

「国家を否定する「党」が超越論的主観性として措定された時、それは、もう一つの超越論的主観性と見なされた国家に酷似せざるをえない。」
知識人にとって「党」は国家を超える「真理」となり、「この時、国家は国家の成員の「自己幻想」の疎外態ではなく、知識人のそれの疎外態である」

・花田清輝『芸術運動の未来像』……蔵原惟人―テーゼ、花田清輝―アンチテーゼ、武井照夫―ジンテーゼ

・吉本はパンを重視する
武井はパンを重視しない、しかし「優れたオルガナイザー」であるかもしれない
二人が協働する日は来ないものなのカナー?

○チェック
吉本隆明『丸山真男論』「転向論」
レーニン『なにをなすべきか』
武井照夫『芸術運動の未来像』『武井照夫批評集』
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