電車男ごっこと、結婚 

電車男ごっこをやりたいと思っていた
それは、「複製技術」に満ち満ちた「文学」「マンガ・アニメ的な芸術」に対する、「純文学」の、最後の抵抗線である
このオナニストどもが!

「複製」された芸術にアウラはない
「この私」「この事件」という単独的、一回的、固有的な出来事にこそ、「アウラ」は生じる
「この私」と「そのあなた」の瞬時の交錯がアートなのだ

簡単にコピペできるようなアートに、ぼくらはあきあきしている
「電車男ごっこ」とは、Webという空間の相互性が作りだす、一回的な文学なのである
それは、ぼくらの世代が生み出した、唯一のアートなのである

しかし、「電車男ごっこ」をする人々は、「出会い厨」と呼ばれて軽蔑される傾向もある
なので、私としてもちょっとめげてきた
空気が変になるし
「電車男ごっこ」はもうやめよう
「電車男ごっこ」はあきらめよう
かわりに「電車ごっこ」をしたい

運転手は君だ
車掌はぼくだ
プップー

誰か、ぼくと電車ごっこをしよう

■■■

某様の結婚式二次会に行ってきた
華やかでにぎやか
温かなオーラに包まれていてウキウキしてしまう
ワインをたくさん飲んで酔っ払ってしまった
自分も結婚したいですね
とか、隣に座っていた、初めて会った人に、ぼそぼそしゃべったり
わけわからん

翌朝はひどい二日酔いであった
悪い夢を見てうなされた
前日は上機嫌になりハメを外した
大分飲んだのに、吐かなかったのがいけなかった
吐く気力がなくなっていたのかもしれない
夢のなかで魔的なものに襲われる
意識におけるハッピーな気分と
無意識における、自由へと逃れようとする飛翔と

アキレスは、どんなに一生懸命に走っても、亀を追い越すことができない
亀は無意識である
アキレスは意識である
意識化することのできない、トラブルや孤独というものが、個人の内面世界には広がっている

結婚なんて重い言葉、ぼくなんかが気軽に使うものじゃないですね
散歩していると、ホームレスのおじさんにしょっちゅう会う
河川敷とか高速道路の下とかの段ボールハウス
ぼくの将来は、あんなふうになるかもしれないなと思ったりする

結婚式
百人もいる関係者みんなに「おめでとう」と祝福されたりしたら恥ずかしだろう
「地獄への道は、善意で敷き詰められている」
そんなふうに呟いて、自殺しちゃいたくなりそう
夫婦なり家庭なりといったものに対する、ニーチェ的フロイト的な考察が頭をよぎる

家庭のなかには様々なトラブルが現れうる
マリッジブルー
ほんとに結婚しちゃっていいのという憂鬱
「美」というものは、第三項として、支えられたなかに存在するのが一般だろう
家庭に落ち着いたら、男であるとか女であるとか、そういった緊張感を喪失してしまわないのか
それで、セックスレスカップルになってしまったりとか
浮気とか離婚とかが生じないとも限らないだろう
相手が、セフレを準備しているかもしれないし
生きていく上での禁止事項が増えてしまう
子供を産むのだって、孤独との闘いかもしれないし

男性は浮気をしてはいけない
女性は浮気をしてもいい
なんて、あるフェミニストの先生が言ってた
歴史的に、女性は浮気をされ過ぎているからだって
経済的に優位に立つことが多い男性は、お水の世界にはまったりしうる、と
まあ、多くの普通の人は、生活に一生懸命でそんな余裕はないと思うけれども

お金の問題も大きいし
家庭内労働には賃金が支払われない
労働力の商品化がなされず、「南北問題的なもの」が露出する
家事という、ある種の「ただ働き」に従事させられるのは、いかがなものかということ
男女の不平等というものが、ひずみとして露出するのが、家庭という場である
日本の文学作品を読んでも女性文学を読んでいていも
歴史的に解決されていない多様な論点が、家庭という場にひしめいている

守るべきものが増えることは、大変なことだろう
しかし、子供を産むカップルがいなければ、社会は持続していくことができない
公共圏の存続ということを考えれば、結婚者は独身者より優遇されてしかるべきであろう
結婚のなかには、公的なものにおける祝福と、私的なものにおける犠牲とがコインの両面として存在しそうである

現代社会を騒がす、少子化や、離婚率の上昇といった問題
そこには、団塊の世代、全共闘世代のもたらした負の遺産が反映されていそうである
たとえば、アイドル的なもの
オタク文芸的なもの
現代の消費をけん引するコンテンツ
格安で手に入れられる、恋愛の疑似対象を商品化した社会的な装置なのだろう
無意識的なものにとどまるか、それを顕在化させるかには個人間の差異があるだろうが
恋というもの、美というものは否応なくどこからか、到来してしまったりする
純文学の衰亡と、アイドル的オタク的なものの勃興は、即応的な現象なのじゃないか
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