鎌田哲哉(編)『LEFT ALONE 構想と批判』 

鎌田哲哉(編)『ブックレット「重力」NO.1 LEFT ALONE 構想と批判』(2005、「重力」編集会議)

・ヴィデオ・ドキュメンタリー『LEFT ALONE』の書籍版刊行時、鎌田哲哉が「NAM」関連のことで柄谷行人、明石書店と揉め、その事件の後に鎌田が作ったブックレット

・『LEFT ALONE』の書籍版に収められるはずであったすが秀実さんと鎌田氏の対談

・鎌田による『LEFT ALONE』評、NAM評、すがさん評などが読める

・「鎌田哲哉/途中退場者の感想──「LEFT ALONE」批判(抄)」はウェブでも読める

・鎌田の怒り具合がドラマティックで印象的

すが秀実鎌田哲哉「小ブル急進主義は原理たりうるか」

・すがさんの話

・「まず年表的なことから始めると、56年2月にスターリン批判があり、5月に埴谷雄高の「永久革命者の悲哀」、9月に吉本隆明・武井照夫の『文学者の戦争責任』が出るわけだが、翌年7月になると花田の「ヤンガー・ゼネレーションへ」で花田ー吉本論争が勃発する。これはやはりスターリン批判の流れの中で捉えるべきだと思うんですね。」

・「日本のニューレフト、新左翼の形成に関しては、スターリン批判の直後の全学連第9回大会(委員長に香山健一を選出)で揉めたり、反戦学同の結成、日本トロツキスト連盟が57年1月に結成等々といったことがあるにしても、花田―吉本論争というのが重要だと思うんですよね。反スタ的なニューレフトというのは基本的に在野というか、いわゆる主流じゃなく、当時の『進歩的』文学者、『進歩的』知識人と言われたところとは全然外れたところから出てくる。つまり、ニューレフトのヘゲモニー形成はそれだけでは不十分で、やはり埴谷や吉本の力がそれに被さるかたちでなければなしえなかったんだと思う。」
・68年は学生革命だが、花田、大西、武井はプロレタリア本体論

・スターリン批判は「火あぶり」である。「火あぶり」は必要? あぶるものがあぶられる、ということもありそう。うまくヒットすればかっこいいんだろうけれども

・「あの筒井康隆問題にコミットしたのは、津村喬が差別論を導入することで新左翼運動をマイノリティ運動にシフトさせたというすごく鮮烈な体験があって、それと大西さんのやってこられたことをどうクロスさせるか、という個人的なモチーフはあったんですね」
鎌田哲哉すが秀実は探している」

・鎌田によるすがさん評

63・(すがさんの論の)「分析の進行は全てこうである。①事態A(引用順に、超越性/ロマン主義/表象代行作用/レギュラーな警察的知/故郷/詩)は、_¨ある歴史的条件の下で¨_その自明性を失い、事態B(具体的な世界/リアリズム/表象代行作用の失調/イレギュラーな探偵的知/故郷喪失/散文)に脅かされ動揺させられる。②だがより深いレベルでは、事態Bの作用は「知らず知らず」あるいは「徹底的な敢行」のうちに事態A´を回帰させ、以下動揺と回帰のループが言説の各水準で悪無限的に続くのだ、と。」

64・「この論理(ないしカテゴリー)の酷使は現実の正確な分析に由来するのか、逆にその無限定な越権行為が現実を切り捨てただけか。言い換えれば、単調で貧弱なのは現実/論理のいずれの側なのか、と。」

68・「だが、すが秀実の批評真の主線は、現在の問題機制への絶えざる_¨あまのじゃく¨_にあるはずなのだ――かつて吉本隆明的な批評の自明性に花田清輝を再導入し、後に柄谷行人の「た」体の考察に「である」体のそれを対置したように。」

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ベンヤミン『歴史哲学テーゼ』
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