牧野和夫、西村博之『2ちゃんねるで学ぶ著作権』 

2ちゃんねるで学ぶ著作権 2ちゃんねるで学ぶ著作権
牧野 和夫、西村 博之 他 (2006/07/03)
アスキー
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牧野和夫、西村博之『2ちゃんねるで学ぶ著作権』を読んだ。
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
面白い。
Webでコミュニティ運営をする人にはおすすめ。
文章を中心とした表現活動をネットで行う人も、大いに参考になる。
2ちゃんねるの管理人西村博之と、法科の先生の対談をまとめた書。
2006年刊行。
飽きさず読ませる。
『電車男』のヒットの後、その権利というものの主体の不明確さが問題にされた。
『電車男』の著作権を、法的にどう処理するのかというのが、この書の全体を通しての課題として設定されているようだ。


本書を読んで、私の考えも、修正せざるをえない面もあった。
Webではコピーアンドペーストも容易であり、著作権の侵害はもちろん、様々な点でやりたい放題なことが行われ、無法地帯となっているように見える。
しかし、案外、Webの自由さというものも脆いものかもしれない。
国が本気になれば、サイバースペースでの不法行為を弾圧することは、可能であろう。
つまり、サイトの管理人なりサーバー提供者なりを直接叩けば良いのである。
ヒロユキも、相当苦労したり、試行錯誤したりのようだ。
国家はサイト運営者に管理不行き届きをさせないよう見張り、コミュニティへの参加者を支配していくことになるのだろう。
ぼくが公務員であったら、ITリテラシーを重視し、著作権についての教育に力を注ぐよう提案するだろう。
著作権やWebでの法的な知識を義務教育で重点的に扱うべきであると。
つまらないことではあるけれども。
ヒロユキの、権力に対してごねつづける姿勢に共感できる。
インタビューの中には、活字にならなかったような過激なことも言われていたのじゃないか。
ヒロユキもまた、法的なことを無視して活動しているわけではないということがよく伝わってきた。
それにしてもヒロユキは天才的だ。
天性のわがままさがかわいい。
終始とぼけている。
思想が先行するわけでなく、天然の自己中さがラディカルな行動となっている。
裁判での闘争において手練である。
そんな面倒くさいこと、よくやり続けるな。
酔狂だ。
感心する。
名を売ったところがまたすごい。
同世代で、尊敬のできる男である。
2ちゃんねるという、ある種の文学運動を盛りたてた、仕掛け人であり、そういった意味ではある種の編集者的な存在なのじゃないか。
言葉での表現を中心とした、書くことと読むことを行うものたちのコミュニティを結成した。
無思想で、わがままで、マイペースな2ちゃんねるというもののかわいさ。
新しい文学運動を行うために、何か、他に方法はないものなのか。
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