東京で考える、多摩地区について 

耳をすませば耳をすませば
(2002/05/24)
本名陽子、高橋一生 他

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スタジオジブリの映画作品に『耳をすませば』というものがあった
甘酸っぱい恋の思い出を感じさせるストーリーで、直球ど真ん中ストライクの青春アニメだ
この作品の舞台は、聖蹟桜ヶ丘というところである
ぼくの家から割と近い
昨日の深夜、気まぐれに、このアニメのモデル地を歩いてみた
劇中に出てくるアンティークショップ『地球屋』は、実際には存在しないお店である
しかし、『地球屋』の周りの、ロータリー自体はある
そこまでゆっくりと、自分のうちから行って戻ってきた
3時間強であった
こちらの「ふらふら日記 - 『耳をすませば』ふらふら」というブログの写真は、アニメでも登場したカットを紹介している

歩いていていくつか気づいたことがある
ぼくの住んでいる府中市南西部と、このアニメの舞台である多摩市の高台は、河を一つ越えた差向いの地域であるにもかかわらず、ずいぶん、その場の持つ雰囲気が異なるのである

「地球屋」のあるとされたロータリーには、その一画に子供向けの公園がある
第一に、そこの設備が、リッチである
公園に据え付けられた遊具は小さいものながら、それぞれ、一般に出回っている大量生産のものと少し違って、固有性を備えた、品質の高いものである
遊園地で、ハンドルをくるくる回すと、のっている席自体が回るような、「UFO」という乗り物がある
あれと似たもののようなものなどもあった
これは乗らざるをえない
深夜一時の公園で、くるくるまわってしまいました

第二に、そこの砂場がよく手入れされている
砂がとても柔らかい
近所の老人会がこの公園を管理しているらしい
砂場の砂も、定期的に掃除しているようであった

一方、府中市南西部の公園がろくに整備されていないことは、「文芸空間 府中市公園緑地課」のエントリで紹介した
こういうところに、地域的な格差が生じてしまうのだなと妙に感心してしまった

「耳をすませば」の舞台となる土地は、富裕層が住んでいて、どの家も土地が広い
建物の造形には一流の建築家が関わっている
おとぎの国にでもありそうな、メルヘンチックな工夫をこらした家がたくさんあるのだ
バブル期に高額所得者に向けて開発され、売りに出されたものと思われる
私が驚いたのは自治会の看板である
その地域のすべての家の所在と、家に住んでいる人の苗字が書かれていた
こんなこと公開しちゃっていいのと、心配になった
「見知らぬ人には声をかけてチェックしましょう」という旨の、注意を促してもいる
非常に手間暇をかけて、治安を高めている

一方、私の住む府中市南西部は、もっとごちゃごちゃとした、雑然とした地域である

90年代以降に建てられた、新興住宅
高度経済成長期の、ベビーブームで建てられた、粗製乱造、低所得者層向けの団地
築何十年もたっているであろうような、一戸建てではあるが、改築される余裕はないボロボロの木造住宅
富裕層である、旧家の地主の住む大きな平屋建て
などなど、様々な階層の宅地が混在する、混沌とした区域である

「耳をすませば」の舞台となった土地では、自治会が活発に動いているよう
地域の管理を行なう共同体が存在しているようである
しかし、府中市南西部では、住民の階層がバラバラで、良い町並みを作る力を持ちえていないのだろう
なるほど、経済的な下部構造が、人間の意識を決定するものかもしれない
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