ロリペド化するポストモダン 

クビシメロマンチスト―人間失格・零崎人識 (講談社ノベルス)クビシメロマンチスト―人間失格・零崎人識 (講談社ノベルス)
(2002/05)
西尾 維新、take 他

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今、西尾維新をジャカジャカと読んでいるところである
宝島社のムック、『このライトノベルがすごい!』で、高評価をえていた作家のようだ
氏の「戯言シリーズ」はライトノベル作品の読者アンケートで2005年2位、2006年1位、2007年3位であったとのこと
同シリーズは、恋愛ありバトルありの伝奇もの
山田風太郎と田中芳樹と荒木飛呂彦に、「萌え」を多量に添加しました、という感じ

・「セカイ系」について
・語り手の「ぼく」の主体性について
・暴力描写とマゾヒズムと自傷感情について
・厭人感覚について
・弁証法的な言語感覚と固有名について

等で、考えるべきことがらがありそうである
しかし、第一に気になったことは、登場人物に少女がたくさん出てくることだ
現代日本の文化において、少年に向けた文学や漫画・アニメの多くが、ロリペドの入っていることが不審でもある

○ロリコン・ペドフィリア

・2008年02月07日、東浩紀は「児童ポルノの単純所持禁止問題」という記事をブログにアップしている

東は、児童ポルノの単純所持を法的に禁止することはできないだろうという意見を表明
さらに、ロリコン・ペドフィリアの欲望そのものは禁止できないだろうと主張している

○死体愛好

2008年02月03日のmine-oさんの記事「ラカンはこう読め!

ネクロフィリアを、ゲイとかレズビアンとかと同列のセクシャルマイノリティのなかに入れて考えるのはどうかという提案を、ジジェクを援用しつつ行っている

○日本社会のロリコン化傾向

杉田俊介氏のブログのタグ「

東浩紀の上記の記事に触発されたもの
児童ポルノをめぐる社会の動静をまとめつつ、漫画、テレビ、雑誌、インターネットにおけるロリコン的な視線を「性暴力」とする論考などを紹介し、「欲望」とは何かを考察している
大きなテーマの記事群である

○感想

東の論と、フェミニストの論
双方を汲んだ杉田の論考の今後の進み行きに注目したい

東の読者が、その筋のものしか読まないことがあるのは問題だ
フェミニストがフェミニスト向け文献しか読まないことも、もちろんまずいだろうけれども

・小谷野敦等、前近代日本の性風俗に関する考察
・「サド論争」等、日本の戦後文学による性解放の文学運動
・フェミニストによる戦後家父長制論議
・宮台真司とギャル
・海外文学
・構造主義と、それ以降の現代思想のセクシュアリティ論

これらの論点を俯瞰していく必要もありそうだ
その作業を果たしたうえで、日本の現在のオタク文化のロリペド性の功罪を知りたいものである

キリスト教には、心で姦淫することは、実際に姦淫したことと同じくらいに悪い
といった道徳がある
なんのかんのいっても、西洋思想は極限的である
一方、日本のオタク文化というのは、常にチンコがはみでているようなところがある

たとえば、日常生活、SNS、ブログ、職場、匿名掲示板
それらのそれぞれで、どのように自己表現を行うか
人格の「乖離」が起こっていたとする
人間、多かれ少なかれ、「本音」と「たてまえ」の分離というものも生じるものだろう
そのような分裂を導き、「内面」を作り出すのは、システム自体であるのかもれない
そして、「内面」を保護し、回収するものが「文学」であった
その「文学」は、Webの方向へと拡散し、島宇宙化・タコ壺化している現象もある
自分のことについて言うと、そういう分裂は面倒くさいので、全部「松平耕一」で通したいものだなと思う
まあ、ハイリスクで、失うものも大きいのかもしれない

時間と歴史を越えて、普遍的な「人間」像というものは成立しうるものなのか?
なぜ私は、道端に落ちている「石ころ」に欲情しないのか?
なんらかの「像」を眺めつつ射精せざるをえないのか?

ロリペド化同様、社会のショタコン化は、メジャーなものになりうるのか?
女性における性欲と、その解放の現状はどのようであるのか?

○チェック

森岡正博『感じない男』
小谷野敦『男であることの困難』『もてない男――恋愛論を超えて』『帰ってきたもてない男――女性嫌悪を超えて』
本田透『電波男』『萌える男』『喪男の哲学史』
滝本竜彦『超人計画』
渋谷知美『日本の童貞』
酒井順子『負け犬の遠吠え』
斎藤環+酒井順子『「性愛」格差論』
渡部伸(全国童貞連合会長)『中年童貞~少子化時代の恋愛格差~』
赤坂真理『モテたい理由』
永山薫『エロマンガ・スタディーズ』
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