文学フリマについて――21世紀文学の営業・流通経路 

・文学を扱う同人誌即売会である文学フリマは、大塚英志の呼びかけがもとになって2002年に始まった。漫画の同人誌即売会として、コミックマーケットがあったため、これと同じことを文学でもやれないかというアイディアである。コミケは、たくさんのアマチュアの漫画家を抱え、漫画界を活性化させる一助となっている。コミケでの収入のみで生活できるような、同人作家すらもいる。印刷技術の進歩により、簡易オフセット印刷が可能になったことから、コミケは誕生したという説もある

・コミケの成功は、文学にも生かせるのだろうか? それは、「不良債権」と化している文芸五誌等の、売れない、商業的価値がマイナスに突入している、「大文字の文学」に、新しい息吹きをあたえることができるのだろうか?

・でも、実際問題、コミケで儲かっている作家って、エロと2次創作のおかげじゃないか? 文学には、エロも2次創作も使えない。活字オンリーの大文字の文学で、儲けることって可能なの? ぜんぜんダメなんじゃないの? 大塚の思惑は成功したのだろうか?

・これまでの、文学フリマの出店ブース数と、参加者数をチェックしてみる

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☆文学フリマ年表(木棚環樹氏が「文学フリマ年表」を作成

○2002年5月=群像6月号に「不良債権としての『文学』」掲載。

大塚英志が文学フリマ開催について呼びかける。

○2002年11月3日(文化の日)=第一回文学フリマ開催 

・参加サークル約70
・来場者数約850人、出店者を合わせれば約1000人

場所:青山ブックセンター内カルチャーサロン青山

○2003年11月3日=第二回文学フリマ開催

・参加サークルは約100サークル
・出店者、来場者あわせて1000人

○2004年11月14日=第三回文学フリマ開催

場所:東京都中小企業振興公社 秋葉原庁舎に変更

・参加サークル134
・来場者600以上、出店者を合わせると850~900人

○2005年11月27日=第四回文学フリマ開催

・出店サークル160
・来場者・出店者合わせて1200人

○2006年11月12日=第五回文学フリマ開催。

データ不明

○2007年11月11日=第六回文学フリマ開催。

・出店サークル158
・入場者数1300人

この年は、出店希望があまりに多かったため、2008年5月11日に春の文学フリマも臨時に開催されることになった

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・これを見ると、文学フリマの出店者数、参加者数は、年々増加の一途をたどっているといえる

第四回文学フリマアンケート結果より

・出店参加者平均年齢28.6歳
・来場参加者平均年齢26.6歳
・売れた冊数の平均が一サークル辺り23.5冊、売上げ平均は一サークル辺り6099円、一冊平均259.5円(無料配布本を含むため、単価が安く出る)
・来場参加者が買った冊数の平均が7冊、使った金額の平均が3395円、一冊平均485円
・売り手も4冊ほどで一万円売り上げるところと0円で百数十冊配るサークルなど二極化している
・売上げ平均が6000円台ということは、出店料3000円は回収している計算になる

○まとめ

・芥川賞作家であるとか、有名ライトノベル作家であるとか。そういう人たちは、固定ファンがやってきて行列をなしたりする。

・でも、無名のひとが個人出版で出したものが売れるかというと、キツいものもある。売上が6000円程度じゃ、生活をたてることは当然、できないだろう。

・面白い本を作ることはあたりまえ。クオリティの高い冊子を製作するのは当然のこと。その上で、「ぼくの本は面白いですよ」といったふうに、みんなに知ってもらわなければならない。営業を先行させ、作家自身が有名になることが重要であるだろう

・ブログでクオリティの高い記事をたくさん書く。ウェブにおいて、有名ブロガーになる。それを個人出版で冊子の形にする。このような経路をたどることで、一つ、売れる同人誌を出す可能性が見いだせないだろうか?

・『文学フリマ五周年記念文集』も参考になります
2006 文学フリマ五周年記念文集2006 文学フリマ五周年記念文集
(2006/12/01)
文学フリマ事務局

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