アートと公共性 

○東大全共闘

・「東京大学立花隆ゼミ‘08駒場祭企画 今語られる東大、学生、全共闘」
http://kenbunden.net/student_activism/

2008年11月に駒場で行われたイベント「東京大学立花隆ゼミ‘08駒場祭企画 今語られる東大、学生、全共闘」で配布されたレジメが載っている
立花隆ゼミの、学部の一、二年生たちが作った長い参考資料である
全共闘関係者へのインタビューがメインとなっている
若い人たちが精力をかけて資料集めをしている
立花ゼミはインタビューに力を入れていて、能産的だ
企画した学生たち自身は、学生運動に関わるつもりはないとのこと
にもかかわらず、よくも酔狂なことをやっている
表現活動はしたいけれども政治活動はしたくないよね、といったような、学生たちの雑談も収録されていた

○klovさんブログエントリ「「アートと公共性」 あるいはChim↑Pomについて」
http://d.hatena.ne.jp/klov/20081203/1228321767

広島上空に「ピカッ」の文字を書いたChim↑Pomのトークイベントについて、klovさんがレポをあげている
この紹介だけだと、「Chim↑Pom」のリーダー卯城氏は、アートとしてではなく政治的な活動を意図して「ピカッ」事件を起こしたのだと読める
ゲリラ的・テロル的でもある
なぜ飛行機雲で人の神経を逆なでするようなことを書いたのか
公共的空間で政治的活動をしたいなら、ビラ撒きでも演説でも、他にもやり方があると思うが
むしろ、公共圏での政治的活動は、ビラ撒きにしろ演説にしろ、行ないにくい事情があるのだろうか
人目に無理やり入るようなシチュエーションで、政治的なパフォーマンスをすることの是非という問題が生じている
また、klovさんのブログのコメント欄では長文による討議が生じているが、このコメント欄それ自体は、一つの公共圏であるといえるのだろうか?

○東さんブログエントリ「歴史認識問題についていくつか」
http://www.hirokiazuma.com/archives/000465.html
東さんが南京事件について言及した件が波紋を呼んだ
南京事件は実際にあったと考えているという、東さん
しかし当地を訪れてみると、そこで大事件が起こったという実感がえられなかった、と
この発言をめぐって、一部左翼ブロガーから批判の声があがる
PC系左翼VSポストモダン派の戦いである
昔からよくある衝突である
しかし、むしろPC系左翼のほうが戦闘展開が華々しい様子である

私としては、東さんは文学者しているなと思う
武者小路実篤みたい
馬鹿一でも、それはそれでOKじゃん、みたいな
中途半端で分かりにくいエントリではある

○文学者と不謹慎ネタ
政治的に不謹慎なネタをあえてしゃべるのも、かつては、しばしば文学者が引き受けていた
しかし、現代人は長大な文学に浸る余裕もないかもしれない
むしろ2ちゃんねる系で不謹慎ネタは活発だ
ネットでは書籍と異なり短文によるフレキシブルな発言が論陣の主軸となる

アートと公共性、政治と美は、本来、切っても切り離せない関係にあることだろう

・作家、小説が、政治と美をまとめて代行しえない
・政治的活動がある面では封鎖されている。ある面では、ネット上で新たなものが勃興している

この二点について、注意してみておきたい
作家よりも批評家のほうが、ネットを利用しての全人的な文学を実践しやすいかもしれない

若い小説家や教員たちは、政治的問題をスルーしがちだ
まったく政治的な発言をしないより、「君たちも南京に実際いってみるといい。新しいものが見えるかもしれないから」ぐらいのことを言って炎上したほうが、いくらか真摯ではあるかもしれない
四六時中、政治的問題を考えていることなんて、普通の人にはできないし、それはそれでいい
でも、情報伝達の媒介となるような発言をなせる文化人も、社会には必要だろう
資本の運動に跪拝するだけの文学や教育が、あまりに普通になってしまっている
編集者や出版社が政治的な具体的な話に関わらないよう、作家たちに仕向けている
オタク系文化にはそういう傾向もありそうだ

Chim↑Pomの「ピカッ」騒動には、「現実的なもの」を公共圏から隔離しておこうとする、大衆的な圧力、生権力を見出すことができる
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