映画「シュトルム・ウント・ドランクッ」評 

○映画「シュトルム・ウント・ドランクッ」評

映画「シュトルム・ウント・ドランクッ」 http://sturm-und-drang13.net を観てきたにゃんだよー。ざっくりとした感想。山田勇男監督は、にゃんがよくお世話になっている上映集団ハイロのほしのあきら氏と関係が近い人っぽい。テーマの点で割と世界観には入り込みやすかった。人間の駄目さとか、哀しさとか、挫折を描いていて時代を隔てて共感を誘う。暗いストーリーをコミカルにまとめていく手法も好印象。低予算映画だけど、美術面も良く、脚本と映像の構成において、制作費用を安くあげつつ画面の強度を落とさないテクニックが一場面一場面に凝らされ、私としても勉強になるシークエンスが多かった。悲劇を喜劇として描出する距離感に批評性がある。
ニートと暴力と色欲とオルタナティブスペースといった主題は、にゃんの知る某運動体周りを思わせアクチュアリティもある。しかし「無政府主義結社 ギロチン社」は運動体としては好きくない。たまにある失敗しているノンセクトの運動という感じ。運動の獲得目標と結社としての行動がほとんど支離滅裂で「ADHDかよっ」て。武装蜂起の可能性を模索する点は、前時代的ではありつつ、刺激を受ける部分もある。もっとと作中での暴力の描き方にはリアリティを感じない。また、ホモソーシャルな運動体と、その運動体から見える女というものの扱い方は、わたくしからすると評価できない。
自分の好みで言うと、イスラム圏の運動なんかの狂信的な決断性を尊敬する。訓練された規律ある軍隊みたいな自治組織に憧れがある。自分が持ち上げたり、関わったりするとしたら、そういった運動体を推すだろう。ギロチン社も、もっと思想的に徹底され団体としての力が強くなれば、そういった可能性があったのかもしれないが、日本では過激な団体が大規模化することは難しいのだろうか。
しかし、社会の枠組から外れた、ならず者たちのコミュニティみたいなものは、今後、日本の情勢が悪化していく連れ、勢力を拡大していくはずだ。そういった意味で予言性のある映画だと思う。
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