作家って稼げるの? 

稼ぐ作家になるための裏技Q&A174 稼ぐ作家になるための裏技Q&A174
若桜木 虔、筆客商売 他 (2002/12)
文芸社
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作家になりたいという夢を青少年期に抱いたことはあるだろうか。
ぼくもなくはない。
若桜木虔の『稼ぐ作家になるための裏技Q&A174』は「作家になるための裏技」とタイトルにある。
しかし、本書に盛り込まれた様々なネタは、作家への「裏」道というより、これこそ「本道」なのではないかと思わせる、リアリティに満ちている。


 
 
「企画書の書き方、登場人物の設定の仕方、原稿を持ち込む時や新人賞に応募するときのポイント、原稿料や印税についてなど、作家志望者なら誰もが知りたい疑問に答えた実用書」(「MARC」データベースより)

出版不況の現在、人が職業作家として生きていくことは、ひどく大変なことなのだろう。
業界がシビアな状況にあることが、本書のそこここから感じられる。

本書では「「純文学的」に稼ぐ作家になる」といった目標は、ハナから対象外だ。
大衆文学畑の作家志望者を読者として選んでいるようだ。
「稼ぐ作家」として食べていけるのは、大衆文学系で、かつ、実力の飛びぬけたごく一握りの人にしかかなわぬ夢なのだろう。

厳しいなー。
「作家志望」の知人たちの顔を思い出す。
読んでいて胸が痛む。
業界の要請に応えるために、ここまで徹底してやらなければいけないものなのだな。

とにかく、体力勝負の世界のよう。
道徳的に間違っている。
文学をやるものはまずは理念があってこそのものだぞ。
なんて批判を本書に寄せるのは、ズレていることだろう。

もとは「筆客商売」というサイトでの質疑応答をまとめた書籍らしい。
若桜木虔を中心として、ミステリー、戦記、ジュニア小説、官能小説の新人作家たちが集まっている。

この「筆客商売」に設置されたQ&Aコーナーでなされた作家志望者による質問と、若桜木虔らによる回答が本書となったらしい。
Webサイトでの、質疑応答を利用して、コンテンツ制作をなしている。

うまいアイディアだな。
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